自宅敷地内にゴミを投げ入れてくる近隣住民!嫌がらせの心理と相談先

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「捨てたはずのゴミが玄関前に戻されている」「うちのではないゴミがベランダに投げ込まれている」など、ゴミの嫌がらせにお困りの方も多いです。

しかし、嫌がらせを受けるようなことをした覚えもなく、なぜゴミを置かれたり投げ入れられたりするのか、疑問を抱いている方も多いでしょう。

そこで本記事では、ゴミの嫌がらせをする人の心理や特徴などを解説します。

ゴミの嫌がらせに関する相談先もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ゴミの嫌がらせをする人の心理

ゴミ袋

捨てたはずのゴミや見知らぬゴミが、何度も家の玄関前やベランダに置かれている場合、嫌がらせである可能性が高いです。

では、なぜゴミを他人の家の玄関前やベランダなどに置くのでしょうか。

まずは、嫌がらせをする人の心理を解説していきます。

①ストレス発散のはけ口にしている

ストレス発散のはけ口として、他人の家の敷地内にゴミを置いたり投げたりして嫌がらせをする人がいます。

こういった嫌がらせをする人は、はっきりと物事を言えない性格である場合が多く、ストレス源である上司や家族、友人などに対して直接意見を言うのが苦手です。

「もし、上司に意見を言って、クビにされたらどうしよう」「パートナーに意見を言って離婚問題に発展したらどうしよう」などと、弱気な気持ちが強いためです。

そのため、対象者に言えない不満を自分のなかで処理しきれなくなり、そのストレスを、無関係な他人の家の敷地内にゴミを置いたり投げたりすることで発散します。

一時的に心の安定を得ようとしているのです。

この行動は「置き換え」とも呼ばれており、欲求不満が攻撃的な行動につながることは、心理学の「欲求不満ー攻撃仮説」でも指摘されています。

※参考:置き換えられた攻撃研究の変遷|J-STAGE

②他人の幸せに嫉妬している

他人の幸せに嫉妬し、ゴミを置いたり投げたりして嫌がらせをする人もいます。

嫌がらせをする人は他人の幸せ話を聞いて、内心穏やかではなく「自分にないものを持っている」と、強いねたみの感情を抱きます。

そして「相手の幸せを壊したい」「自分と同じレベルまで引きずり落としたい」などと、攻撃的な思考に至るのです。

心理学の研究においても、嫉妬の感情が他者の足を引っ張る非生産的な行動や攻撃的な行動に結びつく可能性があると言われています。

つまり、他人の家の玄関前やベランダなどにゴミを置いたり投げたりする行為は、嫉妬心からくる象徴的な攻撃であると言えます。

※参考:妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤|J-STAGE

③ゆがんだ正義や過剰なルール意識を持っている

他人の家の玄関前やベランダなどに、ゴミを置いたり投げ入れたりして嫌がらせをする人は「自分がいちばん正しい」「ボロボロの洋服でも資源ゴミの日に出すべきだ」など、ゆがんだ正義感や過剰なルールを持っているケースも多いです。

このような人は、自分の思考やルールが絶対であるため、他人がそれに従わないことを許しません。

そのため、それに反している場合はゴミが誰のものであるかわざわざ確認して、その人の家の玄関前やベランダなどに置きます。

ゆがんだ正義や過剰なルール意識を持っている人は、その行為を「ルール違反者への当然の罰」であると正当化しているため、悪意の自覚がない場合が多いです。

④社会的な孤立から他人との接点を求めている

社会的な孤立から他人との接点を求めて、近隣住民の玄関前やベランダなどにゴミを置いたり投げ入れたりして、嫌がらせ行為をする人もいます。

これは、「自分の存在を誰かに認めてほしい」という承認欲求が強い人に多く見られます。

社会的な孤立により誰からも自分の存在を意識されなくなると、人は強い孤独感を覚えます。

そして、他人の家の敷地内にゴミを置いたり投げ入れたりすれば「誰がやったんだ」と、自分に関心を寄せてもらえるという考えに至るのです。

「関心を寄せてもらえる」という状況は孤独感を一時的に癒すため、それが迷惑だとわかっていても嫌がらせ行為に至ってしまうのです。

⑤恐怖や不快感を与えることを楽しんでいる

他人の家の敷地内にゴミを置いたり投げ入れたりする嫌がらせ行為により、相手が恐怖や不快感を抱く反応を想像し、それを楽しんでいる人もいます。

これは、他人を貶めることで劣等感や、無力感を補おうとする心理作用です。

この心理は、職場におけるパワーハラスメントの加害者心理と共通しています。

相手に精神的苦痛を与えることで「自分のほうが立場が上だ」という優越感を抱き、欲求を満たそうとしているのです。

相手を自分の思いどおりに動揺させられる状況に、加害者は酔ってしまいます。

つまり、他人の家の敷地内にゴミを置いたり投げ入れたりして、相手を精神的に苦しめることで得られる優越感こそが、加害者にとっての「楽しみ」であり、快感になるのです。

ゴミの嫌がらせを放置するリスク

ゴミだめ

「そのうち嫌がらせがなくなるだろう」「関わるのは面倒だ」などと考え、ゴミの嫌がらせを放置すると、思わぬ事態に発展するリスクがあります。

ここでは、ゴミを置かれたり、投げ入れられたりする嫌がらせを放置するリスクをご紹介します

①健康被害につながる恐れがある

ゴミの嫌がらせを放置すると、健康被害につながる恐れがあります。

例えば、生ゴミは腐敗することで悪臭を放ち、害虫や害獣(ハエや蚊、ねずみやハクビシンなど)を呼び寄せる原因となります。

害虫や害獣は食中毒を引き起こすサルモネラ菌や、発熱の原因となるレプトスピラ菌などを持っています。

そのため、それらが家のなかに入ってしまうと体毛や糞尿などから、病原菌が人間に感染して、健康被害を引き起こす可能性があるのです。

また、悪臭による精神的ストレスも無視できないでしょう。

②火災発生の原因になる可能性がある

嫌がらせで家の玄関前やベランダに置かれたゴミが、火災の原因になる可能性もあります。

仮に、燃えるゴミ袋のなかに入れたチラシや洋服などに、火のついたタバコを投げ入れられれば一瞬で燃え上がり大規模な火災になるでしょう。

ゴミの嫌がらせを放置することで、加害者が「もっと大げさなことをしなければ気づいてもらえない」と思い込み、火災の原因を作る場合もあります。

これは、あなただけではなく、近隣の住宅をも巻き込む放火事件につながりかねません。

③近隣住民に迷惑をかけてしまう場合がある

ゴミの嫌がらせを放置すると、近隣住民に迷惑をかけてしまう場合もあります。

例えば、玄関前に置かれたゴミを放置すると、悪臭や害虫の被害が隣の家にも広がります。

また、マンションやアパートなどは玄関前に通路があるため、そこを通るたびに悪臭がすればマンションやアパートの住人に不快感を与えてしまうでしょう。

そうなると、あなた自身が「ゴミを放置している」と誤解され、悪評を立てられてしまうかもしれません。

その結果、被害者であるあなたが地域社会で孤立するといった二次被害につながる可能性もあるのです。

④法的な問題に発展する恐れがある

ゴミの嫌がらせを放置すると、より悪質な犯罪に発展する恐れもあります。

他人の家の敷地内に勝手にゴミを置く行為は不法投棄に該当し、廃棄物処理法違反や軽犯罪法違反として罰せられる可能性のある犯罪行為です。

それを放置すると、加害者に「この人には何をしても大丈夫だ」と思わせてしまい、行動がエスカレートする危険性があります。

最悪の場合は住居侵入や器物破損、ストーカー行為など、法的なトラブルに発展してしまうかもしれません。

※参考:e-GOV法令検索|廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条

ゴミの嫌がらせはどこに相談すれば良い?

賃貸のアパート

ここでは、ゴミの嫌がらせをどこに相談すれば良いのかについて解説します。

管理会社に相談する

マンションやアパートなどにお住まいの場合は、まず管理会社に相談するのがおすすめです。

管理会社に相談すれば、加害者に注意喚起してもらえる場合があります。

ただし、住民間のトラブルに介入しない管理会社もあるため、契約書などで方針を確認しましょう。

もし、管理会社に相談できない場合は、警察や弁護士、探偵などに頼るのがベストです。

警察に相談する

ゴミの嫌がらせは、警察に相談することも可能です。

警察に相談する場合は、最寄りの警察署や交番に直接行くか「#9110」に電話しましょう。

ただし「誰に・いつ・どのような嫌がらせをされているのか」などの証拠がないと、早急に対応してもらうのは難しい可能性があります。

警察は民事不介入のため事件性がない場合、動けないためです。

そのような場合は、まず証拠を集めるのが先決です。

弁護士に相談する

ゴミの嫌がらせ行為に対して、損害賠償請求や訴訟などの法的措置を取りたい場合は、弁護士に相談しましょう。

弁護士に相談すれば、嫌がらせの違法性を判断し、あなたに代わって慰謝料請求交渉や訴訟手続きなどをすすめてくれます。

嫌がらせにより精神的苦痛を受けており、法的に解決したい場合は弁護士を頼りましょう。

探偵に依頼する

「誰が家の玄関前やベランダなどにゴミを置いているのかわからない」「証拠がないから警察に相談できない」といった場合は、探偵に相談するのがおすすめです。

探偵は調査のプロであるため、犯人を特定し、嫌がらせ行為の決定的な証拠を記録します。

ゴミの嫌がらせは犯罪ですが、加害者が不明であったり証拠がなかったりすると警察は動いてくれません。

「警察に相談したけれど、証拠不十分で解決の意図が見えない」と、お困りの方は探偵に相談しましょう。

ゴミの嫌がらせ調査を探偵に依頼するメリット

探偵

ここでは、ゴミの嫌がらせ調査を探偵に依頼する3つのメリットをご紹介します。

①証拠を収集してもらえる

ゴミの嫌がらせ調査を探偵に依頼すれば、証拠を収集してもらえます。

例えば、仕事で朝から夕方まで家を留守にする場合、犯人を特定していても証拠を集めるのは困難です。

また、在宅勤務などで家にいる時間が多くても、嫌がらせの瞬間を撮影するのは難しいでしょう。

探偵に嫌がらせ調査を依頼すれば、張り込みや特殊な機械により、決定的な証拠となる場面をおさえてもらえます。

そして、その証拠を記録した調査報告書も作成してもらえるため、警察への被害届提出時や弁護士を通じての慰謝料請求時などに有利になります。

②犯人を特定してもらえる

ゴミの嫌がらせ調査を探偵に依頼すれば、犯人を特定してもらえます。

「おそらくAさんが家の玄関前にゴミを置いている」という推測だけでは、管理会社も警察も動いてくれません。

探偵なら、張り込みや尾行などの調査により、誰があなたの家の玄関前にゴミを置いているのか特定できます。

さらに、犯人が特定できれば、勤務先や自宅などを調査することも可能です。

犯人とその情報、決定的な証拠がそろえば、管理会社や警察に動いてもらえる可能性が高くなります。

③犯人との直接的な争いを避けられる

探偵に調査を依頼すれば、安全かつ確実に嫌がらせ問題を解決することが可能です。

あなたの家の敷地内にゴミを置いたり投げ入れたりする人は、通常の心理状態ではありません。

もし、犯人と直接対峙し「ゴミを置くのはやめてほしい」などと言えば、嫉妬心などに狂った加害者を逆上させてしまい言い争いになる恐れがあります。

そうなると、住居侵入や窃盗など、より深刻な事件へと発展する危険性もあります。

犯人と顔を合わせることなく確実に、ゴミの嫌がらせ問題を解決したい方は探偵に調査依頼をするのが得策です。

ゴミの嫌がらせにお困りの方は当事務所へご相談ください

家と掃除用具

あなたにまったく非がなくても、ゴミの嫌がらせを受けることがあります。

しかし、管理会社や警察は犯人の情報と嫌がらせの証拠がなければ、積極的に動いてくれません。

加えて、自分で犯人を特定したり証拠を集めたりするのは困難かつ危険です。

「きちんと分別してゴミを出しているのに、いつも玄関前に戻されている」「うちのゴミではないのにベランダに投げ入れられている」など、ゴミの嫌がらせにお困りの方は当事務所にご相談ください。

当事務所は24時間365日、お問合せ窓口にてお待ちしております。

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